イヌワシについて

人との関わり

イヌワシは勇壮で力強く、孤高かつその美しい姿のために、古くはローマ時代から権力の象徴として王家の紋章や部族のシンボルとして広く用いられてきました。

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大きなくちばしを思わせる突き出た鼻、かぎ爪のような高下駄、翼のように大風を起こすと言われる大型の羽うちわ。それに普段は深山幽谷に棲み、時々里へ下りてくるなど、日本の天狗の風体はイヌワシの特徴に符合するもが多々あります。これら日本各地に伝わる天狗伝説は、山里に生きる人々が自然界への畏怖心から創り出したものであると考えられています。したがって古くからイヌワシと人との交流があったことがうかがわれます。

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古くは国の天然記念物、近年は国内希少野生動植物種(国内で絶滅のおそれのある種)、レッドデータブック絶滅危惧ⅠB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種)などに指定され、法律上では保護されている鳥ですが、その生息地の保護は依然として進んでいません。