研究会の紹介

会の成り立ち

日本イヌワシ研究会

それまで日本各地で個人や小グループでイヌワシを調査していた人たちが、 1980年に滋賀県の鈴鹿山脈に集まり、合同でイヌワシの行動調査を行いました。 全国の研究者が協力したこの合同調査によって、 広い行動圏を有するイヌワシの生態解明に画期的な成果をあげることができました。

これを機会に、イヌワシの研究と保護には全国的な協力体制と情報交換が不可欠であることがわかり、 翌年の1981年5月に日本イヌワシ研究会が設立されました。

日本イヌワシ研究会は、絶滅の危機にあるイヌワシの調査研究と保護を行う民間研究者による全国組織です。 特定の種を対象に全国規模で取り組む日本で最初のNGOとして、 イヌワシの生息状況のモニタリングや情報提供だけでなく、 国内外の保護研究機関と技術や情報の交換も行い、 国際的なレベルでイヌワシとその環境保護に取り組んでいます。

参考:阿部初代会長のメッセージ

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目的と規約

会の規約第3条に定めし通り、日本の豊かな自然を代表するイヌワシの研究および保護を行い、 イヌワシという名のすばらしい自然資産を次の世代に継承していくことを目的としています。

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組織と運営

会は日本各地の約130名の会員で構成されています(2017年1月現在)。

会費を主な財源にして事務局、各事業の担当理事および各都道府県ごとの地区委員が中心となり事業が企画され、 全国の会員が調査研究と保護活動に携わっています。 また、主要事業には知識や技術を結集させたプロジェクトチームを結成して、イヌワシの保護に取り組んでいます。

役員の任期は2年で、自薦または会員からの推薦の後、改選年度末の総会にて承認されます。

2017年度・2018年度 役員構成

委員会・役割役職氏名
三役、事務局会長小澤 俊樹
副会長横山 隆一
須藤 明子
監事麻生 泉
事務局長島田 裕史
事務局次長宮原 徹
会計浜田 賢治
生息・繁殖状況調査委員会委員長高橋 誠
副委員長工藤 隆之
合同調査委員会委員長折内 耕一郎
副委員長沖 浩志
編集委員会委員長飯田 知彦
保護対策委員会委員長横山 隆一
副委員長須藤 明子
Webサイト管理管理者宮原 徹
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全国合同調査

イヌワシ研究会が全国組織として発足したきっかけは、1980年に三重県鈴鹿山地で行われた合同調査でした。

現在のように通信手段も発達していなかった時代に、全国に散らばるイヌワシのアマチュア研究者が一堂に会し、「イヌワシの活動する朝から夕方まで100%目撃追跡すること」を目標に、多点による終日調査を敢行。無線機によるリアルタイム通信にて、次々とイヌワシの行動がリレー中継されていくこの時の調査は、当時としては画期的であり、世界初の試みでもありました。そしてこれ以降、全国合同調査はイヌワシ研究会の重要な事業の一つとなっています。

1991〜1993年に行われた秋田県駒ヶ岳山麓での合同調査は、日本自然保護協会と共同で3年の長期調査を行い、科学的データを元に周辺で予定されていたリゾート開発計画を見直しに追い込みました。また、1994年に北海道大雪山周辺地域で行われた合同調査では、北海道では初の繁殖個体群の発見に至っています。そして近年は特に未解明地域での調査を中心に行っています。

合同調査には、観察者の少ない地域への支援や、新入会員(イヌワシ初心者)への観察技術の伝達、未解明地域での調査活動、それに普段は全国に散らばって会う機会の少ない、会員間の交流の場の意味合いもあります。

昼間は風雨・風雪に耐えながら終日ワシを探し続け、夜には各地から持ち寄られた銘酒・銘品を肴に、時に先輩たちの経験談に心奮わせ、時にそのあり方を巡って意見を戦わし、夜が更けるまでイヌワシ談義に花を咲かせる、そんな光景も脈々と先代たちから受け継がれて現在に至ります。

参考:過去の合同調査開催地(沿革と主な実績を参照)

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沿革と主な実績

研究会は全国各地の会員および目的を同じくする他の団体と協力して、 調査研究にとどまらず、その保護や人との共存のためにさまざまな問題に取り組み、 数々の成果を成し遂げてきました。

(さらに…)

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保護対策の具体的施策

保護対策は、保護対策委員会が中心となって事案の整理・検討を行うなど、イヌワシの生息地と密接に関わる環境行政や林野行政に対し、必要あれば適時意見・提言を行っています。同時に、日本自然保護協会などと共同で、長期の調査・保護活動を行っています。

過去に行った施策例

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今後の活動

  • すべてのイヌワシ保護活動の基本的なデータとなる生息・繁殖状況調査を引き続き充実させていきます。
  • 国内のイヌワシ生息地として未解明な地域の調査を行っていきます。
  • イヌワシを保護するために作成した「イヌワシの保護対策の具体的施策」を実行していくために、環境省や林野庁など関係機関の協力を得て、効果的なプロジェクトの設置と推進に取り組みます。
  • イヌワシのおかれた危機的状況を、広く一般に周知すべく広報活動にも力を入れ、イヌワシとその生息地が一つでも多く保全されるよう目指していきます。
    • シンポジウムの開催
    • Webサイトでの情報発信
  • 環境問題に敏感な欧米先進国における取り組み方を学び、科学的なデータに基づく保護と管理を実践する組織としての役割を将来的に担って行きます。
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入会について

会の活動は地区(各県またはそれに類する区)と呼ばれる単位が基本となるため、以下のような入会審査を必要としています。

  • 野外を中心とするイヌワシの調査研究および保護に、自主的且つ意欲的に活動出来る方。
  • 地区委員(または理事)1名と、既会員1名の計2名の厳正なチェックを受け、推薦された方。

当会では、希少種であるイヌワシの調査研究と保護に関わる関係上、徹底した情報管理を行っており、会員には厳格な規約の遵守が求められます。


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事務局

日本イヌワシ研究会 事務局
事務局長:島田 裕史
〒170-0011 東京都豊島区池袋本町2-28-13
TEL:090-7739-7761 FAX:03-3986-6639