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世界のイヌワシ

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イヌワシは北半球を中心に5亜種が生息しています。 その多くはステップやツンドラ、それに森林限界付近など開けた地域に見られますが、 japonicaのように森林に覆われた地域で生活する亜種もいます。

① Aquila chrysaetos chrysaetos
イギリス北部からスカンジナビア半島、ロシア西部に生息する亜種
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Aquila chrysaetos chrysaetos イギリス・スコットランドのハイランド地方
Aquila chrysaetos homeryi
地中海沿岸周辺に生息する亜種
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Aquila chrysaetos homeryi スペイン中部のモンフラーゲ地方
Aquila chrysaetos daphanea
ヒマラヤ、中央アジア周辺に生息する最も大型の亜種
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Aquila chrysaetos daphanea ネパールのヒマラヤ山系
Aquila chrysaetos canadensis
ロシア東部と北アメリカに生息する亜種
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Aquila chrysaetos canadensis  アメリカ・モンタナ州の生息環境
Aquila chrysaetos japonica
日本、朝鮮半島に生息する最も小型の亜種
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Aquila chrysaetos japonica 石川県白山のブナ林
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イヌワシの年齢比較

イヌワシの年齢を判断するのは経験者でも難しいものがあります。最近はビデオコリメートなど撮影機材の活用によって、従来は識別すら厳しいような遠距離であっても、個体情報を記録出来るようになりました。以下に年齢別のサンプル画像を紹介します。

成鳥個体

翼下面(右翼:体脇付近)に褪色部が見られるが、下の個体と比べて白色ではない。翼の後縁(羽根一枚一枚の)先端は丸みがある。

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成鳥個体(若干若い)

翼下面に白色部が見られ、完全な成鳥羽を獲得していない。

幼鳥個体

翼下面に広範囲に白色部が見られ、尾羽にも白色部が見られる。翼の後縁(羽根一枚一枚の)の先端は尖っている。

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幼鳥の分散調査

巣内雛への翼帯マーカーの装着

イヌワシの雛が成長し独り立ちできるようになるのは、通常その年の秋以降です。秋になると親は子供を自分たちのなわばりから追い出そうとします。そうなると若鳥は新しい生活圏を求めて生まれた場所から出て行かねばなりません。中にはなかなか自分の巣近くから離れないものもいますが、翌年の秋までには見られなくなるのが普通です。また、独り立ちできる前に死んでしまうものも多く、イギリスなどでの研究結果では、翌年までの生存率は約25%程度だと言われています。

さて、幸運にも生き残った若鳥はどうなるのでしょう。実はそれがよく判っていないのです。

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翼帯マーカーを装着された雛

ときどき秋のタカ類の渡り調査で、本来イヌワシが生息できないような場所(例えば海岸線など)でイヌワシの幼鳥を見たという報告が届いたりします。日本イヌワシ研究会では、このような幼鳥の分散のなぞを解くために、1993年より、いつどこで生まれたかが遠くからでも判るように、色の着いたシート(翼帯マーカー)を翼に装着する事業を行っています。

翼帯マーカーの装着リスト

装着年場所左翼右翼備考
1993年滋賀県水色水色1994年以降不明
1994年滋賀県黄色水色
兵庫県緑色赤色
1995年兵庫県緑色赤色♂ 1994年と同じペアから巣立ったため同色
1996年兵庫県黄色赤色
1998年福井県水色緑色1998年9月に落鳥を確認
1999年福井県水色緑色

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マーカー装着個体のイメージ

マーカー装着個体を観察された方は、いつ、どこで、どのような行動をしていたのかお知らせください。今後の幼鳥分散の研究に役立てたいと思います。


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