月別アーカイブ: 2012年12月

お知らせ

Webサイトリニューアルのご案内

当サイトは、2000年2月に開設されて以来、有志の手によって幾たびかの小改良を重ねて今日に至りました。そして2011年10月、三十周年記念・公開シンポジウムにあわせて大幅にデザインを改良、さらにこの度、よりパブリックな情報の発信を目指すべく、CMSにてサイトリニューアルを行いました。

また、近年はスマートフォンやタブレットPCが急速に普及し始めており、それら様々なデバイスに対応すべく、当サイトはレスポンシブルにデザインしてあります。

話は変わって、国内のイヌワシの危機的な状況は依然として予断を許しませんが、イヌワシは同様に希少生物としてカテゴライズされたトキやコウノトリなどよりも情報の秘匿性が高く、その生態や生息地は一般にはベールに包まれた生きものです。

日本イヌワシ研究会は、そんなイヌワシの国内唯一の専門家集団です。当会が30年の永きにわたって構築してきた全国ネットワークを駆使し、イヌワシの保護活動に必要不可欠な生息・繁殖状況を、今後も精度高くレポートしていきます。

日本イヌワシ研究会では、守られるべき情報は守り、そして周知される情報は広く速やかに発信すべく、フィールドでの調査・保護活動と並行して、インターネット上での情報発信も引き続き行っていきます。

Web管理担当
会員からのメッセージ

日本イヌワシ研究会 設立30周年によせて

日本イヌワシ研究会第3代会長 小澤 俊樹

1981年、全国のイヌワシ研究における先駆者達が集い、「日本イヌワシ研究会」を発足させてから本年で30年が経った。これは、本研究会を立ち上げ、日々イヌワシ研究のために労力と時間を割き尽くして下さった諸先輩方の継続した調査と、危機的状況の中でも何とか命をつなぎ続けてくれた、私たちの愛するイヌワシの存在があったことに他ならない。

続きを読む

会員からのメッセージ

映像記録者からみた日本イヌワシ研究会の30年

映画監督 岩崎雅典(群像舎)

邂逅

イヌワシとの出会いは阿部明士さん(日本イヌワシ研究会初代会長)との出会いから始まった。取材で阿部さんに兵庫県のとあるイヌワシ生息地に案内された時のことだった。

続きを読む

会員からのメッセージ

日本イヌワシ研究会設立30周年にあたり

日本イヌワシ研究会第2代会長 浅川 千佳夫

私がイヌワシに興味を持ったきっかけは、野鳥の生息調査時に偶然近い距離で、飛んでいるのに出会った体験だ。

続きを読む

生息・繁殖状況調査報告

生息・繁殖状況調査報告

生息・繁殖状況調査は、イヌワシ研究会の重要な事業の一つです。日本全国にイヌワシは何羽生息しているのか。また、そのうちペアを形成して繁殖に成功、もしくは失敗している個体は何羽いるのか。イヌワシの保護を進めていく上で重要な生息数とその繁殖状況について、全国の会員から集めた貴重なデータを集計・蓄積して把握に努めています。

繁殖成功率の変化

  • 最新のデータ集計期間は1981年~2015年です(2017年2月更新)

参考(1):繁殖成功率の低下
参考(2):個体数減少の要因

生息・繁殖状況調査報告

年度別の調査ペア数と成功率

年度東北関東中部北陸近畿中国四国九州合計繁殖成功率
1996年12 / 412 / 82 / 162 / 51 / 95 / 150 / 00 / 124 / 9525.3
1997年10 / 410 / 41 / 174 / 100 / 90 / 110 / 00 / 115 / 9316.1
1998年11 / 410 / 83 / 206 / 171 / 71 / 120 / 00 / 122 / 10620.8
1999年12 / 361 / 74 / 186 / 171 / 63 / 80 / 00 / 127 / 9329.0
2000年3 / 111 / 73 / 162 / 190 / 71 / 70 / 00 / 110 / 6814.7
2001年4 / 172 / 56 / 116 / 232 / 60 / 80 / 00 / 120 / 7128.2
2002年11 / 210 / 91 / 126 / 212 / 61 / 70 / 00 / 121 / 7727.3
2003年6 / 213 / 75 / 149 / 262 / 61 / 80 / 00 / 026 / 8231.7
2004年7 / 210 / 94 / 148 / 300 / 61 / 60 / 00 / 120 / 8723.0
2005年7 / 211 / 92 / 69 / 291 / 50 / 60 / 00 / 120 / 7726.0
2006年6 / 252 / 133 / 1711 / 182 / 60 / 60 / 00 / 024 / 8528.2
2007年6 / 514 / 132 / 1812 / 370 / 60 / 50 / 00 / 024 / 13018.5
2008年13 / 532 / 54 / 137 / 300 / 50 / 10 / 00 / 026 / 10724.3
2009年11 / 565 / 75 / 139 / 291 / 60 / 40 / 00 / 031 / 11527.0
2010年10 / 553 / 84 / 1311 / 270 / 60 / 50 / 00 / 028 / 11424.6
2011年5 / 663 / 136 / 294 / 160 / 70 / 80 / 00 / 018 / 13912.9
2012年13 / 603 / 137 / 285 / 140 / 70 / 60 / 00 / 028 / 12821.9
2013年9 / 584 / 124 / 267 / 150 / 51 / 80 / 00 / 025 / 12420.2
2014年8 / 681 / 105 / 156 / 341 / 50 / 40 / 00 / 021 / 13615.4
2015年7 / 682 / 111 / 175 / 320 / 50 / 30 / 00 / 015 / 13611.0
  • 数値は「成功ペア数/調査ペア数」で表示されています。
  • ペア数は調査実施数です。実際の生息ペア数とは必ずしも一致しません。
  • 最新のデータ集計期間は1996年~2015年です(2017年2月更新)
生息・繁殖状況調査報告

地区別の繁殖成功率推移

東北地区

関東地区

中部地区

graph_chubu

北陸地区

graph_hokuriku

近畿地区

graph_kinki

中国地区

graph_chugoku

  • 四国地区・九州地区はデータ数が少ないためグラフの掲載は省略しています。
  • 最新のデータ集計期間は1981年~2015年です(2017年2月更新)
研究会誌

Aquila chrysaetos No.23・24 / 2012年度発行

  • 巻頭言
    1. 日本イヌワシ研究会 設立30周年によせて【会長 小澤俊樹】
  • 特集
    1. 青森県におけるイヌワシの生息・繁殖状況【飛鳥和弘】
    2. 宮城県におけるイヌワシの生息・繁殖状況(1981-2011)【立花繁信】
    3. 福島地区におけるイヌワシの生息繁殖状況〜過去30年を振り返りながら【須田義晴・折内耕一郎】
    4. 群馬県内におけるイヌワシ生息状況調査報告【浅川千佳夫】
    5. 東京および周辺地区における生息繁殖状況について【島田裕史】
    6. 新潟県におけるイヌワシの生息・繁殖状況について【増川勝二】
    7. 長野県におけるイヌワシの生息・繁殖状況【片山磯雄】
    8. 山梨県と周辺地域におけるイヌワシの生息繁殖状況について【樋口直人】
    9. 静岡地区におけるイヌワシと調査の歩み【近藤多美子・山田律雄】
    10. 富山県におけるAquila chrysaetosのペア数減少に伴う行動圏の拡大【小澤俊樹】
    11. 福井県における1977年以降のイヌワシの生息状況【松村俊幸・小澤俊樹】
    12. 紀伊山地におけるイヌワシの生息繁殖状況〜37年ぶりに繁殖成功を確認〜【新谷保徳】
    13. 兵庫県におけるイヌワシ生息状況について【三谷康則】
    14. 岡山県におけるイヌワシ生息状況【齊木孝】
    15. 四国におけるイヌワシ生息状況と調査活動について【柴折史昭】
    16. 宮崎山地(九州南部)のイヌワシ調査のあゆみ【岩切重人】
  • 設立30周年によせて
    1. 日本イヌワシ研究会設立30周年にあたり【第2代会長 浅川千佳夫】
    2. 映像記録者からみた日本イヌワシ研究会の30年【映画監督 岩崎雅典】
  • 合同調査報告
    1. イヌワシ合同調査報告(徳島県剣山周辺地域)
    2. イヌワシ合同調査報告(北海道大雪山系周辺地域)

購入先:狼森(おいのもり)