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幼鳥の分散調査

巣内雛への翼帯マーカーの装着

イヌワシの雛が成長し独り立ちできるようになるのは、通常その年の秋以降です。秋になると親は子供を自分たちのなわばりから追い出そうとします。そうなると若鳥は新しい生活圏を求めて生まれた場所から出て行かねばなりません。中にはなかなか自分の巣近くから離れないものもいますが、翌年の秋までには見られなくなるのが普通です。また、独り立ちできる前に死んでしまうものも多く、イギリスなどでの研究結果では、翌年までの生存率は約25%程度だと言われています。

さて、幸運にも生き残った若鳥はどうなるのでしょう。実はそれがよく判っていないのです。

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翼帯マーカーを装着された雛

ときどき秋のタカ類の渡り調査で、本来イヌワシが生息できないような場所(例えば海岸線など)でイヌワシの幼鳥を見たという報告が届いたりします。日本イヌワシ研究会では、このような幼鳥の分散のなぞを解くために、1993年より、いつどこで生まれたかが遠くからでも判るように、色の着いたシート(翼帯マーカー)を翼に装着する事業を行っています。

翼帯マーカーの装着リスト

装着年場所左翼右翼備考
1993年滋賀県水色水色1994年以降不明
1994年滋賀県黄色水色
兵庫県緑色赤色
1995年兵庫県緑色赤色♂ 1994年と同じペアから巣立ったため同色
1996年兵庫県黄色赤色
1998年福井県水色緑色1998年9月に落鳥を確認
1999年福井県水色緑色

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マーカー装着個体のイメージ

マーカー装着個体を観察された方は、いつ、どこで、どのような行動をしていたのかお知らせください。今後の幼鳥分散の研究に役立てたいと思います。


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