個体数減少の要因

これまでの日本イヌワシ研究会等の調査によって、日本に生息するイヌワシの減少の要因は次のように考えられています。 餌不足 ノウサギ・ヤマドリなどの減少 生息環境の悪化 ダムや高圧送電線の鉄塔、大規模林道などの奥山開発 スキ 続きを読む →

繁殖成功率の低下

日本イヌワシ研究会では1981年の設立以来、 毎年全国のイヌワシの生息状況や繁殖状況を調査してきました。 繁殖成功率(巣立ちまでいったペア数/調査ペア数)は年々下がってきています。特に1991年以降の落ち込みがひどく、ほ 続きを読む →

世界の生息分布

イヌワシは北半球を中心に5亜種が生息していることが知られており、その多くはステップやツンドラ、それに森林限界付近など開けた地域に見られます。日本に生息するイヌワシは5亜種のなかでは最も小型で、日本列島のような温暖多湿な森 続きを読む →

人との関わり

イヌワシは勇壮で力強く、孤高かつその美しい姿のために、古くはローマ時代から権力の象徴として王家の紋章や部族のシンボルとして広く用いられてきました。 大きなくちばしを思わせる突き出た鼻、かぎ爪のような高下駄、翼のように大風 続きを読む →

主な生態

イヌワシはペアごとにテリトリー(なわばり)を持ち、1年を通してその中で生活しています。ペアのテリトリーの広さは地域や環境によって異なりますが、平均で約60平方キロメートルになります。 秋も深まる頃、テリトリー内でペアのデ 続きを読む →

生息分布

日本のイヌワシは北海道から九州の山岳地帯に生息しています。 北海道は1994年の当会合同調査において、日本で初めて繁殖個体群の存在が明らかになりましたが、具体的な生息数などはまだよくわかっていません。四国は過去に生息の記 続きを読む →

プロフィール

イヌワシは1950年代までは日本アルプスなど極く限られた場所にだけ生息するものと考えられていましたが、 近年の当研究会などの調査により日本各地に生息していることがわかってきました。 現在、日本におけるイヌワシの推定生息数 続きを読む →

沿革と主な実績

研究会は全国各地の会員および目的を同じくする他の団体と協力して、 調査研究にとどまらず、その保護や人との共存のためにさまざまな問題に取り組み、 数々の成果を成し遂げてきました。

目的と規約

会の規約第3条に定めし通り、日本の豊かな自然を代表するイヌワシの研究および保護を行い、 イヌワシという名のすばらしい自然資産を次の世代に継承していくことを目的としています。 ご覧の環境ではPDF表示がサポートされていませ 続きを読む →

会の成り立ち

それまで日本各地で個人や小グループでイヌワシを調査していた人たちが、 1980年に滋賀県の鈴鹿山脈に集まり、合同でイヌワシの行動調査を行いました。 全国の研究者が協力したこの合同調査によって、 広い行動圏を有するイヌワシ 続きを読む →