日本イヌワシ研究会は1981年の創立時より基幹事業として「全国イヌワシ生息・繁殖状況調査」を続け、日本全国のイヌワシの生息状況をモニタリングしています。
モニタリング結果は5年ごとに研究会発行の機関誌「Aquila chrysaetos」に公表しており、これらの成果は日本のイヌワシの保護施策の立案と実施に役立てられてきました。
グラフは1981年から2020年までの結果(Aquila chrysaetos No.28, 2022にて公表済み)に2021年の情報を加え、41年間の日本のイヌワシの生息つがい数と繁殖成功率の変化を示したものです。
つがいの消滅は1986年にはじめて確認され、2021年時点の累積消滅つがい数は121つがいになっています。また、繁殖成功率(現存つがいのみ)を10年ごとにみると、1981〜1990年が44%、1991〜2000年が25%、2001〜2010年が26%、2011〜2020年が17%と低下の一途を辿っています。
参考:事業報告 > 生息・繁殖状況調査報告