イヌワシは北半球を中心に5亜種が生息していることが知られており、その多くはステップやツンドラ、それに森林限界付近など開けた地域に見られます。日本に生息するイヌワシは5亜種のなかでは最も小型で、日本列島のような温暖多湿な森林に覆われた地域で生活する、世界的に見れば貴重な亜種と言えます。
- Aquila chrysaetos chrysaetos イギリス北部からスカンジナビア半島、ロシア西部に生息する亜種
- Aquila chrysaetos homeryi 地中海沿岸周辺の亜種
- Aquila chrysaetos daphanea 最も大型のヒマラヤ、中央アジア周辺の亜種
- Aquila chrysaetos canadensis 北アメリカおよびロシア東部の亜種
- Aquila chrysaetos japonica 最も小型である日本と朝鮮半島の亜種
参考:世界のイヌワシ