プロフィール
学名Aquila chrysaetos japonica 英名Japanese Golden Eagle 和名ニホンイヌワシ(狗鷲、犬鷲) 生息地北海道、本州、四国、九州の島峭部を除く山岳地域 行動圏
生息分布
日本のイヌワシは北海道から九州の山岳地帯に生息しています。 北海道は1994年の当会合同調査において、日本で初めて繁殖個体群の存在が明らかになりましたが、具体的な生息数などはまだよくわかっていません。
主な生態
イヌワシはペアごとにテリトリー(なわばり)を持ち、1年を通してその中で生活しています。ペアのテリトリーの広さは地域や環境によって異なりますが、平均で約60平方キロメートルになります。 秋も深まる頃、テ
名前の由来
イヌワシという名前の由来には諸説があります。 生きものの名前を冠に付けるのにはそれなりに理由はあるようですが、 今のところ以下のような説が挙げられます。 天狗のモデルがイヌワシ説。和名では狗鷲と表記す
人との関わり
イヌワシは勇壮で力強く、孤高かつその美しい姿のために、古くはローマ時代から権力の象徴として王家の紋章や部族のシンボルとして広く用いられてきました。 大きなくちばしを思わせる突き出た鼻、かぎ爪のような高
世界の生息分布
イヌワシは北半球を中心に5亜種が生息していることが知られており、その多くはステップやツンドラ、それに森林限界付近など開けた地域に見られます。日本に生息するイヌワシは5亜種のなかでは最も小型で、日本列島
つがい数の減少と繁殖成功率低下
日本イヌワシ研究会は1981年の創立時より基幹事業として「全国イヌワシ生息・繁殖状況調査」を続け、日本全国のイヌワシの生息状況をモニタリングしています。 モニタリング結果は5年ごとに研究会発行の機関誌
個体数減少の要因
これまでの日本イヌワシ研究会等の調査によって、日本に生息するイヌワシの減少の要因は次のように考えられています。 餌不足 ノウサギ・ヤマドリなどの減少 生息環境の悪化 ダムや高圧送電線の鉄塔、大規模林道
保護の必要性
なぜイヌワシの保護が必要なのでしょうか? 自然界の生態系のバランスは様々な生物が生息してはじめて保たれます。 イヌワシはクマタカなどと共にその分布域の森林生態系における食物連鎖の頂点に立ち、 生態系の
保護の取り組み
保護増殖基本計画(1994年 環境省) 1994年、環境省がイヌワシ保護増殖基本計画策定を行い、 日本イヌワシ研究会が環境省に対して具体的な保護施策を提言しました。 そして、1995年に環境省はイヌワ