それまで日本各地で個人や小グループでイヌワシを調査していた人たちが、 1980年に滋賀県の鈴鹿山脈に集まり、合同でイヌワシの行動調査を行いました。 全国の研究者が協力したこの合同調査によって、 広い行動圏を有するイヌワシの生態解明に画期的な成果をあげることができました。
これを機会に、イヌワシの研究と保護には全国的な協力体制と情報交換が不可欠であることがわかり、 翌年の1981年5月に日本イヌワシ研究会が設立されました。
日本イヌワシ研究会は、絶滅の危機にあるイヌワシの調査研究と保護を行う民間研究者による全国組織です。 特定の種を対象に全国規模で取り組む日本で最初のNGOとして、 イヌワシの生息状況のモニタリングや情報提供だけでなく、 国内外の保護研究機関と技術や情報の交換も行い、 国際的なレベルでイヌワシとその環境保護に取り組んでいます。
参考:阿部初代会長のメッセージ