ニュース

提言・意見提出

「岩手県一関市及び気仙郡住田町で計画中のウインドファーム建設事業」に対する意見書

当会では、本件該当の銀河(1)及び(2)ウインドファーム建設事業の計画地周辺に繁殖地を持つ、イヌワシの複数ペアの生息を確認しています。

2008年に起こったユーラス釜石広域ウインドファームでのイヌワシの風車への衝突事故死の事例などを鑑み、計画段階の環境配慮書の内容の問題点を指摘した上で、事業計画そのもののを中止とするよう、該当機関に対し意見書を提出いたしました。

提出日 2017年11月14日
提出先 環境省

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Webサイト全体の常時SSL化のお知らせ

日本イヌワシ研究会のホームページをご覧いただきありがとうございます。

この度当会では、閲覧いただく皆様が安心してサイトをご訪問いただけるよう、プライバシー保護を目的としてWebサイト全体を常時SSL対応といたしました。

これにより、皆さまからのお問合わせの他、当会からの情報発信がSSL暗号化通信によって保護されます。

引き続きイヌワシと日本イヌワシ研究会をよろしくお願いします。

お知らせ

生息・繁殖状況調査報告2015の更新

生息・繁殖状況調査報告を最新の集計結果(1981年~2015年/地区別は1996年〜2015年)に基づいて更新しました。

2015年の繁殖成功率は3年連続で前年を下回り、1981年に統計を取り始めて以来、過去最悪の11.0%まで下がっています。イヌワシの絶滅が叫ばれて久しいですが、生息地の回復など抜本的な対策を打たない限り、ニホンイヌワシの未来ありません。

提言・意見提出

樋口広芳・岩手県北上高地における風発施設建設とイヌワシの保全(要望)

日頃より当会の活動にご賛同いただいている鳥類学者の樋口広芳氏(東京大学名誉教授/慶應義塾大学特任教授/日本鳥学会元会長)より、岩手県北上高地における風発事業に関する要望書が、関係機関に対し提出されました。

樋口氏より掲載許可をいただきましたので、ここにその全文(クリックで拡大可)をご紹介します。

提言・意見提出

「(仮称)宮古岩泉風力発電事業」に対する意見書

日本イヌワシ研究会は、1981年の発足以来、我が国で絶滅危惧種となっているイヌワシを対象とする研究と全国規模での生息環境の保護に取り組んでいます。

その中で、現在の岩手県における複数の風力発電事業が、特に消失が著しい絶滅危惧種であるイヌワシの生息環境に決定的な打撃を与える恐れがあり、中でも(株)グリー ンパワーインベストメントが計画中の「宮古岩泉風力発電事業(仮称)」を筆頭に、抜本的な見直しの必要があると考えています。

日本全体のイヌワシの生息状況を俯瞰した場合、当該事業が計画されている北上高地はイヌワシ繁殖ペアの生息密度が特に高く、国内に残された最後の重要な生息地の一つです。その北上高地に同時多発的に風力発電事業計画が進められていることは、日本全体のイヌワシの存続の危機に直結すると考えられます。

宮古岩泉風力発電事業以外にも、釜石広域風力発電事業拡張計画、住田ウィンドファーム事業、住田遠野風力発電事業、葛巻ウィンドファームプロジェクトがあり、いずれもその一事業によって、複数のイヌワシ繁殖ペアが影響を受けること、調査と評価に不備があること等から、再検討が必要 な案件であり、中でも最も再検討を急がねばならないのは宮古岩泉風力発電事業です。

当会では、2016年11月3日〜6日の4 日間に、のべ 52人の調査員によって宮古岩泉風力発電事業の計画地に生息する複数ペアのイヌワシについて、行動追跡調査を実施しました。その結果、牧野の広がる西側部分のみだけでなく、主に森林である東側部分においてもイヌワシの重要な狩場であることを確認しました。

長期間の大規模な影響評価調査で確認されなかったとされたことが、当会のわずか4日間の調査によって確認されています。このことだけをとっても、事業者の調査と評価には、大きな不備があると考えられます。

また、環境影響評価では、「バードストライク」といわれる衝突事故の評価として「衝突確率」という概念が使用されています。が、過去に「衝突確率が極めて低い」と評価された岩手県内の先行事例である釜石広域風力発電事業において、建設からわずか3年半程度の2008年にイヌワシの衝突死が発生したことからも、絶対的な評価基準として使うことは全く不適切であることは既に証明されています。

以上の事柄により、該当機関に対し意見書を提出いたしました。

提出日 2016年12月13日
提出先 経済産業省/環境省/岩手県/林野庁
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資料1:つがい数の減少と繁殖成功率低下の 33 年間の推移
資料2:「(仮称)宮古岩泉風力発電事業環境影響評価準備書」に対する意見
添付写真1:下記資料を参照

 

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岩手日報 2016年11月15日付

岩手日報 2016年11月15日付
(この記事・写真は岩手日報社の許諾を得て転載しています)
岩手日報 2016年11月7日付

岩手日報 2016年11月7日付
(この記事・写真は岩手日報社の許諾を得て転載しています)
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南三陸町「山さ、ございん」プロジェクトのご紹介

宮城県の南三陸町は2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受け、現在復興まっただ中です。

南三陸町は被害が特に甚大であった漁業の町でしたが、そんな被災地域の資源の中で被害を最小限で免れたのが、昔から連綿と受け継がれてきた南三陸杉を中心した森林です。

三陸の豊饒の海を維持してきたのは森である点に早くから気付いていた南三陸の人々は、同時に水源となる沿岸部の山の森林施業にも力を入れてきました。

江戸時代から同地の杉は建築用資材として需要がありましたが、地元からの復興支援の一環として、環境に配慮した持続的な木材供給や、南三陸杉の付加価値向上を目指し、それらの活動全般の情報発信ポータルとして、「山さ、ございん」プロジェクトを実施しています。

ご存知の通り日本のイヌワシと林業とは切っても切れない関係となっています。

イヌワシは翼開長が2m近くあり、クマタカのようにうっぺいした森林区間を利用することをあまり得意としていません。森林限界を擁する高標高地や、雪崩等による崩落地が多く見られる多雪地帯を除けば、湿潤な気候がもたらす植物の繁茂する環境というのは、イヌワシにとって好ましくない環境と言えます。

燃料としての炭、薪、萱、そして木材として利用すべく人の手によって手入れが行われ、定期的に開けた伐開地が出現する森林環境は、イヌワシにとって理想的な狩場となります。

イヌワシを守るということはその生息地を保全することと同義であり、山や森を人が適度に利用することこそ、遠回りのように見え実は一番確かなことではないかと、当会では考えています。

今回ご紹介した「山さ、ございん」プロジェクトの活動のひとつに、「自然と暮らしの物語」の編集と発信があります。南三陸町にも以前はイヌワシが生息しており、そのイヌワシと南三陸の林業との関係性をモチーフにした絵本が紹介されています。

この絵本は、同プロジェクト実行委員会メンバーでもあり、南三陸ネイチャーセンター友の会代表でもある鈴木卓也氏原作(作画:西澤真樹子氏)になります。

戦前、そして高度経済成長期から現在に至るまでの日本の山の現状が、短い文章の中に適切にまとめられていて、南三陸という特定の地域が舞台とはいえ、その実、日本全国のイヌワシとその生息地で起きている問題がよく浮き彫りになっていますので、是非ご覧いただければと思います。

プロジェクトに関するお問い合わせ
「山さ、ございん」プロジェクト実行委員会
〒986-0728 宮城県本吉郡南三陸町志津川字天王山138-3
南三陸森林組合内お問い合わせ・ご連絡窓口
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生息・繁殖状況調査報告2014の更新

生息・繁殖状況調査報告を最新の集計結果(1981年~2014年/地区別は1996年〜2014年)に基づいて更新しました。

2014年の繁殖成功率は15.4%まで下がっています。これは近年では2011年に続く10%台となる結果であり、依然としてイヌワシの生息・繁殖状況の悪化が続いています。

2014年の巣立ち数は22羽(うち中部地区で2羽の巣立ち例あり)ですが、消滅したつがい数は2013年で99、2014年では105となり、過去5年間の集計では22つがいが消滅したことになります。

提言・意見提出

静岡県内での救難訓練エリアに関する要望書の提出

航空自衛隊の浜松救難隊が、所管官庁である林野庁に届け出を提出した静岡県北部での救援訓練について、同飛行訓練エリアが希少猛禽類の行動圏に近接してることが判明したため、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の第三十四条により、種の保存に留意すべく飛行ルートの見直しをするよう、救援訓練を行った浜松基地に対し、静岡イヌワシ調査グループ及び当会連名により12月14日付けで要望書を提出しました。

尚、本要望書においては、以下の2点について要望しています。

  • 訓練エリア、飛行エリアは、提示済みの希少猛禽類の行動圏に入らないよう、厳密に訓練エリアを守ること。
  • 訓練時期は、猛禽類の繁殖期を避けて9月から11月までの期間に行うこと。
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